NLP若手の会第9回シンポジウム (YANS2014)に参加しました(二日目)
二日目
ポスター発表
朝食、口頭発表の後はポスター発表がありました。発表で特に印象に残ったのは、
- 利用者10万人以上の人口無脳の今後について
- 実用的な自動歌詞生成に向けて
の二つでした。前者は利用者10万人以上(2014年10月1日現在800万人超えてました)の人口無脳であるLINE公式アカウント「パン田一郎」についての発表でした。人口無脳は会話の文脈を読むわけではなく、入力されたキーワードに対応する文章を返すというものなので、キーワードと文章のパターンを前もって用意しておく必要があり、パターンは確か一万ほど用意したと言っていました。(中の人お疲れさまです…)
もともとはバイトライフをサポートという名目で作られているのでアルバイトしたいというと急に饒舌になります。
今後としては人工知能に発展させたいという発表をされていたのですが、ユーザがパン田一郎で何を楽しんでいるのかわからないので、(会話が成り立たないこと自体楽しんでいるのかもしれない)会話の精度が上がっても直接的にユーザの数に直結する訳ではない気もするのでそこが実際にサービスを行う上で難しいのかなと思いました。
後者のポスターは今現在歌詞合成や自動作曲が存在する中自動作詞は存在しない、これからは歌詞生成の時代だ!というふうなモチベーションで発表を行っていて、発表の内容もさることながら、発表者の渡邊君のパッションが伝わる勢いのあるものでした。
実際自動歌詞生成を行うとすると、良い歌詞とは何か、そもそも歌詞とは何なのかという定義から始めなければならず実現には困難が予想されるのですが、それを踏まえて研究を行おうとするチャレンジングな姿勢にポスターを見ていた側は引きつけられたのだと思います。個人的には歌詞の良さというのは、曲の雰囲気(バラードなのかロックなのかとか)にも依存する気がするのでその歌詞がどういう曲に付けられているのかも素性として利用できるんじゃないかと思いました。
また結果として、歌詞の初めのほうは過去のことや後ろ向きなことが多く、後半になるにつれて、未来のことや前向きな歌詞になる傾向があるということがわかったのは面白いなと思いました。
スポンサー発表
昼食の後はGoogleの牧野さんの招待講演があり(この講演の詳細は@Ace12358君のブログに詳しく書かれているのでお任せします)、口頭発表の後にスポンサー発表がありました。個人的には株式会社バオバブの相良さんのお話がとても面白かったです。他の人とは違うスタイルの発表だったり(スライドはあくまで補足で基本的には全部しゃべり)、政府にはしごをはずされて苦労したとか企業があまり言おうとしないことを自分から言っていく感じが良かったです。
花火
夕食の後はみんなで花火をしました。写真がないので伝わらないのですがとても楽しかったです。(小学生並の感想)
三日目に続きます!